今日の日記

2003年5月5日

 想いが人を惑わす。
 想いが人を引っ張って行く。
 
 新緑の中で出会ったあの人を僕は忘れない。
 今では遠い記憶の中にいる貴女だが、その瞬間は
 確かに存在した。

 例えば初めて抱きしめた瞬間。
 例えば初めてキスした瞬間。
 例えば初めて躰を合わせた瞬間。
 例えば・・・。

 僕はその瞬間を貴女と過ごせた事を幸せに感じて
 いる。
 
 今では遠い記憶の話・・・でも確かにあった現実
 の話・・・。
 
 想いが人を惑わせる。
 想いが人を引っ張って行く。

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「ねえ、私を愛してる?」
 女がその言葉を男にするとき、何かを暗に要求し
 ている。
 それはきっと、目に見えない「絆」を言葉で確認
 したいからであろう。
 
 現代人は物理社会にドップリ漬かっているせいか
 何でもかんでも、物理的固定化(マテリアライ
 ズ)したがる。
 精神的なモノまで物理的固定化しようとするから
 つまらんいざこざが起きる。

 さて、話を戻そう。

 そもそも愛とは何でしょう?

 「愛」という言葉そのものにはあまり意味があり
 ません。
 だって、もともと人間の感情で言葉にすると意味
 がよく分からない感情を「愛」と言う一文字に集
 約したのですから・・・。
 「愛憎表裏一体」とは良く言ったもので、「愛」
 の裏には必ず「憎」が存在します。
 逆に「憎」が無ければ「愛」は存在できません。
 ヒトは一つ一つの行動を常に「善」「悪」を一つ
 のセットで行います。
 もちろんヒトを好きになる時も「愛」「憎」と言
 う感情をセットにして相手を見ます。
 行動の原点と善悪の基準を、常に自分の中に内包
 し行動するヒトにとって、それは仕方のない事で
 す。

 「愛」は言葉「憎」も言葉・・・。
 言葉となっている行動は全て過去であり、現在に
 おいて、なんら意味をなし得ません。
 ヒトにとっての唯一の正義は「行動」のみです。
 自分の権利を行動で示せたヒトだけが「愛」を享
 受できます。

 つづく

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